住んでいるところから海が近い。
太平洋を眺めていると癒される。

自分は山に囲まれた街で育ち、海を見ることはあまりなかった。


北海道なんで寒いのに海を眺めていると時間を忘れる。
漂着物を観察したり、水平線の貨物船の動きをみていると、どこか遠くへ行きたくなる。

しかしながら、過去の経験から遠くにいっても自分自身に変化があるわけじゃないし、変化させることもできない。

自分探しの旅はとっくに終了している。自分はいつもここにいた。


それでも波の音、風の音は慰めてくれる。


しばらくこの街にいるのだろうと思った。